幸せを呼ぶ認知症 ~認知症の父との会話メモより~

認知症だった父の言葉です。どんなにパニック状態でも話していると次第に落ち着き、これからの人(祐子さん)に向け、愛と情熱をこめ話してくれました。それらの言葉は忘れてはいけないと思い数冊のノートや紙切れに記録しています。認知症は大変だけれど、不幸ではない。これらの言葉があなたの人生の助けになりますように…

あなたの存在自体が大切じゃ

認知症を発症して三年目の父

 

記憶障害やパニック状態になることもしばしば…

 

そんな父ですが

 

私の声だけは忘れません

2014年の冬から毎日のように父に電話しています。

 

認知症の症状は頭に入れながら

 父の本質(ハート・真心)に耳をすます

 

そうすると認知症とは思えない素晴らしい言葉が返ってきました

 

そうやって

 一年間(それ以前の電話も含めると数年間)父と培ってきた信頼が

 認知症が進んだ今もなお

 父のハートを目覚めさせます

 

「祐子と話してクリアになった」

 

「祐子と話して元気になった」

 

「祐子と話して頭がすっきりした」

 

私はメンタルコーチをしています

 

誰かのためにコーチングや心理学を学んだのではなく

自分が幸せになるために学びました

 

特に意識して父にそれらを用いたのではないのですが

自然に使っていたと思います

 

2015年12月13日の父のハートに響くことだま

 

「あなたの存在自体が大切じゃ」

 

「あなたと話していて豊かになる」

 

と父が言うので

 

「いつもほめてくれてありがとう」

 

と言ったら

 

「それがあなたの本当の姿じゃけん」

 

凹み気味だったのですが、元気になりました

余計な脳の細胞を通さない父は

いつも私のハート(本質・真心)を感じ取って

私が感情に巻き込まれて 見失っている自分自身に気づかせてくれます

機能を失うことが不幸ではなく

むしろ思考にとらわれ過ぎてハートと会話できなくなることの方が不幸かもしれないと感じました

 

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photo by Takumi