幸せを呼ぶ認知症 ~認知症の父との会話メモより~

認知症だった父の言葉です。どんなにパニック状態でも話していると次第に落ち着き、これからの人(祐子さん)に向け、愛と情熱をこめ話してくれました。それらの言葉は忘れてはいけないと思い数冊のノートや紙切れに記録しています。認知症は大変だけれど、不幸ではない。これらの言葉があなたの人生の助けになりますように…

魂が喜ぶ

認知症の父とたくさん話をした。 ありったけの自分で話をした。 誰よりも話が通じたことに驚いた。 思考というノイズをなくし魂と魂で話す。 そんなことが認知症の人とできるなんて思ってもいなかった。 父はいないけれど 父の言葉は沢山のメモの中で活きて…

話すことは大事

認知症の父と話したメモを読み返す度 正直、信じられない。 時計もロクに読めない人と こんなに、心を通わすことが出来るのか、、、と、、、 これは、本当にあったことなのか? 幻じゃないか? と、すら思うんだけれど、 メモは確かにあって その時の父と私…

エール

何度か徘徊し 警察に保護されて 施設に入る直前の父の言葉です。 心の故郷を求めて彷徨っても 電話で話すと 父はここにいました ーーーーーーーーー あなたはこれからの人じゃ。 いろんなことで あなたはこれからじゃ。 こんなに話聞きよっても楽しい。 『こ…

自分を考えさせられる 新しいものを見つけることが出来る

認知症で失っていくものが日々あったけど 認知症になったからこそ 輝く瞬間がありました ーーーーーーーーー 祐子も鋭いものもっとるけん 祐子と話したら響くものがある 話すことは大事 その人その人考え方があるから それ聞いてのみこんで 役に立つこともあ…

まだまだこれからじゃけん( 認知症の父との会話メモ~2015年5月~)

帰省時に 駅まで送ってくれると言う 帰りの時間を心配して けれども、覚えていられないので 1分おきに母に 「今、何時ぞ」 と、きいていました。 不安と不穏で一杯の中、父が言った言葉たちです ーーーーーーー やる人間ということは分かる まだまだこれから…

嬉しいよ( 認知症の父との会話メモ~2015年6月24日~)

ひとりやったら孤独感出てくる 横にばあさん(母)でもおったら全然違う 食事やってもらうだけでありがたい 祐子がこんなに話してくれるから 元気が出るから 嬉しいよ 祐子ががんばっとることも 嬉しいよ それが自分の励ましになる 祐子がおってくれることが…

つつじとお弁当( 認知症の父との会話メモ~2015年5月1日~)

5月1日 2014年末頃の父の様子はこちら -------- 冨士山 つつじ タクシー 中 弁当 ------- この日は短く、しかも、単語だけ 余程、調子が悪かったんだと思います かろうじて、言葉を紡いだのかな 冨士山というのは 5月になるとつつじがきれいで 母とタクシー…

大丈夫もある(認知症の父との会話メモ~2015年4月26日~)

2014年末頃の父の様子はこちら -------- ちょこちょこ散歩に行ったりした。 時々腰が痛くなる 大丈夫もある ---------- このようにメモが短い時は父の調子が悪い時です もの盗られ妄想や不平や不満やマイナスのエネルギーで満ち満ちている時 それでも、ただ…

風邪ひいたら自分を優しくするしかない(認知症の父との会話メモ~2015年4月22日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 風邪をひいたら自分を優しくするしかない これ以上は悪くならんようにしよう

今の自分を生きていく(認知症の父との会話メモ~2015年4月18日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 祐子らしいわい 祐子じゃったら一歩一歩やれる 雰囲気の中で盛り上げられたら その中で自分が働ける 老後 仕事がないから本でも読んでぶらぶらしよる 昭和12年2月8日 2015-1937.2.8=78 (父に年齢をきかれて計算したのだと思い…

電話があったら飛びついとる(認知症の父との会話メモ~2015年4月7日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 電話があったら飛びついとる 少し影響受けたけんの 楽しくするようにしとる

ゆったりと自分で噛みしめながらやったらいい(認知症の父との会話メモ~2015年4月12日~)

2014年末頃の父の様子はこちら これはいい環境な気がする いいグループができとる (コーチングの個人セッションで複数のクライアントとの 嬉しかったエピソードを幾つか話したと思います。) 貴重ないいチャンスよ そういうことができるのは非常に嬉しいこと…

バラバラでも美しいものは美しい(認知症の父との会話メモ~2015年4月7日~)

2014年末頃の父の様子はこちら (「お父さん元気?」という私の問いかけに対し) 祐子の元気な声が聞こえとるけんのー 朝、夕暮れ 感じたり それなりにそれぞれあるけん まだまだ「み」 (メモはここで止まっていますが、父は「未来があるけん」 と言ったように…

一番嬉しかったんは…(認知症の父との会話メモ~2015年3月26日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 「ボケ」というように 認知症になると感情も鈍化するのかと思っていたのですが、 むしろ感情が純化されみずみずしくなっていて驚きました。 電話はもうかかってこないけど、 花が揺れてこぼれおちるような父の言葉から、 ひだ…

祐子もぶつかって知識を増やせよ(認知症の父との会話メモ~2015年3月25日~)

2014年末頃の父の様子はこちら オムライス 月、水リハビリ 祐子もぶつかって知識を増やせよ (この日は、この3行だけでした。 多分、父の状態が悪く、 父の言う「正常だった時間」が少なかったのだと思います。 それでも、最後は振り絞って父らしさが戻って…

みんながかたまって一つの力になる。そうなったら大したもんぞ(認知症の父との会話メモ~2015年3月7日~)

2014年末頃の父の様子はこちら よかったこれで、電話があった 祐子から電話があったら元気になる (日頃、していることに対して)そういうことはいいこと 祐子は素晴らしいなぁ 楽しむこともあるし、分かり合える 演劇みせるだけ みんながかたまって一つの力に…

こないして、励ましあうのが一番いい(認知症の父との会話メモ~2015年3月6日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 祐子の言葉しっかりしとるけん 祐子の声聞いたらがんばらんといけんと思う 祐子の電話かかったら元気がつく 祐子はお薬みたいなもん なんとなくがんばっとるなー 嬉しい 祐子の声 励ましの声 嬉しいわい 電話してもらえるから…

自分が自分を豊かにする(認知症の父との会話メモ~2015年2月25日~)

2014年末頃の父の様子はこちら 自分が自分を壊すようにするけん そういう構えでおったら、余裕がなくなる 反省ばっかりして、自分で自分を責める 自分が豊かにするのが大事 自分がガリガリ考えたら、自分で自分を壊す 大きな息をした方がいい なるほど、なる…

認知症の父との会話メモ(2015年2月22日)

何でもいいけど一生懸命やる方が後で良かった。 乗り切った後、克服したら楽しいわい。 特別、がんばる必要はないけど 今やっとることを真剣にやる 段々みんながなっ 疲れるけど一生懸命やるのがいい つまらんことだけ がんばるいうかなぁ そういう程度で上…

認知症の父との会話メモ(2015年1月16日)

この頃の父の様子はこちら 祐子がおったら元気にならざるをえない。 (私がカウンセラーの仕事をしていると伝えると) そりゃ、ええと思う 何かをやっとかんとボケてくらい 今までは、枠の中に決まったことしよった これから家をなーキチンとせんといけん そ…

認知症の父との会話メモ (2014年12月12日➄)

この頃の父の様子はこちら 何かしようとする気分があるのがいい 中学校終わる頃劇をした やる気になって 幕が開いたら 一生懸命 やったー!気持ちになった それって二人にとってもいいんじゃない? (娘が高校で演劇をしていて、県の虐待防止演劇に出演して…

認知症の父との会話メモ (2014年11月某日④)

この頃の父の様子はこちら 祐子の電話待ちよった 祐子の方がえらいよ 時々、祐子が小さい頃 来たことがある。 (幼い頃は大洲にはいなかったので、記憶が混濁している) 楽しく遊んだんを思い出す ここにおる人(母のこと)と一緒にくらしよるんよ (母を認識でき…

認知症の父との会話メモ (2014年11月某日③)

この頃の父の様子はこちら ああ、祐子かぁ マッサージ リハビリいれて、どの分がどうじゃでやりよる ただ足をもむだけじゃなくて、コツがあるんよ そういうリハビリに行きよるけん、そこで教えてもらうだけよ (この頃、週に一度、デイサービスセンターに通っ…

認知症の父との会話メモ (2014年11月某日②)

この頃の父の様子はこちら 自分がしっかりしとるしかない 祐子も仲間がおるんじゃけんええんじゃない? 仲間もわんわんおるわけじゃない 自分もしっかりせんといけんけど、全部がんばることはできんけん 仲間つくるのが一歩 難しい世の中やからまずは自分の…

認知症の父との会話メモ (2014年11月某日①)

この頃の父の様子はこちら 声が素晴らしい 私「声はきれいって言われるんよ」 その通りじゃ 私「癒される声と言われることもあるよ」 さわやかな声 えーことじゃ 色んなことで慌てたり、落ち込んだりする おうちでごちそう食べよる 気分転換にはちょうどいい…

認知症の父との会話メモ (2014年11月12日)

この頃の父の様子はこちら 2014年11月12日 ごはん食べるって座ったとこ 豆腐、マグロの刺身、サラダ、ごはん、二人で努力してやりよる 色々細かなおかずになるように買って ひまわり(デイサービスセンター)では、リハビリをしてくれる職員に教え子がいる 普…

もう一つの父に関するブログです

https://ameblo.jp/realheart1/ こちらでは父の元気が出る言葉をピックアップして載せています

父の遺言

なぜだか分からないけど今日の父の言葉は遺言のように感じました。 渾身の想いを込めて父が話していたからかもしれない。 ふと三年前の メール読みました。 みなさん元気で、よかった。 ばあさんと 祐子のことを思い出して 懐かしく思った。 そして、祐子の…

愛は時空を超えて循環する

認知症の父は 認知症なので 昨日言ったことは翌日には忘れる 父とこうして電話で話せるのもいつまでかわからないので 毎回のように同じ話をする それは 私が物心ついてから今日まで 父が私や子供たちにしてくれたありがとうの言葉 「幼いころ私と遊んでくれ…

あなたの存在自体が大切じゃ

認知症を発症して三年目の父 記憶障害やパニック状態になることもしばしば… そんな父ですが 私の声だけは忘れません 2014年の冬から毎日のように父に電話しています。 認知症の症状は頭に入れながら 父の本質(ハート・真心)に耳をすます そうすると認知症…