魂が喜ぶ
認知症の父とたくさん話をした。
ありったけの自分で話をした。
誰よりも話が通じたことに驚いた。
思考というノイズをなくし魂と魂で話す。
そんなことが認知症の人とできるなんて思ってもいなかった。
父はいないけれど
父の言葉は沢山のメモの中で活きていて
開けば父のスピリットが息づいている
--------
こんな話ができることが嬉しい
色々方向が出てくる
祐子の言葉聞きよったら励ましに思う
自分が自分を育てる
祐子みたいに純粋に言うてくれる人がおらん
今は深まることはない
祐子の話聞いて、そうだなぁと思うこともある
魂が喜ぶ
その通りじゃ思っていることがピタッとくる
学んだことが沢山ある
自分を励ます意味が沢山ある
身体に響いてくるものがある
そこから膨らんでいく
得るのもが沢山ある
祐子が素晴らしいからその通りに思う
電話で意識が戻る
なんか気持ちよくなる
---
お父さん、私もそうだったよ。
やっぱり、会いたいなぁ
話すことは大事
認知症の父と話したメモを読み返す度
正直、信じられない。
時計もロクに読めない人と
こんなに、心を通わすことが出来るのか、、、と、、、
これは、本当にあったことなのか?
幻じゃないか?
と、すら思うんだけれど、
メモは確かにあって
その時の父と私は確かに
心を通わせていた。
ーーーーーー
(祐子との)電話で意識が戻る
深いものがある
胸を打つようなものが、、、
祐子も鋭いもの持っとるけん
祐子と話したら響くものがある
話すことは大事
その人その人の考え方があるから
それ聞いて のみこんで 役に立つこともある
何よりもええよ
それが聞けるのはありがたい
色々聞いたら本当に嬉しい
ーーーーー
お父さん、私も嬉しかったよ
ありがとう
エール
何度か徘徊し
警察に保護されて
施設に入る直前の父の言葉です。
心の故郷を求めて彷徨っても
電話で話すと
父はここにいました
ーーーーーーーーー
あなたはこれからの人じゃ。
いろんなことで
あなたはこれからじゃ。
こんなに話聞きよっても楽しい。
『これからがんばるぞー』
という気持が
うおーんと
出てくる。
だからがんばれ!という気持ち。
ーーーーーーーーー
今の私にも
お父さんのうおーーんという気持ちが伝わるよ
ありがとう
まだまだこれからじゃけん( 認知症の父との会話メモ~2015年5月~)
帰省時に
駅まで送ってくれると言う
帰りの時間を心配して
けれども、覚えていられないので
1分おきに母に
「今、何時ぞ」
と、きいていました。
不安と不穏で一杯の中、父が言った言葉たちです
ーーーーーーー
やる人間ということは分かる
まだまだこれからじゃけん
祐子じゃったら大丈夫じゃ
嬉しいよ( 認知症の父との会話メモ~2015年6月24日~)
ひとりやったら孤独感出てくる
横にばあさん(母)でもおったら全然違う
食事やってもらうだけでありがたい
祐子がこんなに話してくれるから
元気が出るから
嬉しいよ
祐子ががんばっとることも
嬉しいよ
それが自分の励ましになる
祐子がおってくれることが
嬉しい
祐子の声聞けて
嬉しい
つつじとお弁当( 認知症の父との会話メモ~2015年5月1日~)
5月1日
2014年末頃の父の様子はこちら
--------
冨士山
つつじ
タクシー
中
弁当
-------
この日は短く、しかも、単語だけ
余程、調子が悪かったんだと思います
かろうじて、言葉を紡いだのかな
冨士山というのは
5月になるとつつじがきれいで
母とタクシーに乗って
つつじを見に行き
そこで、お弁当を食べて
それが嬉しかったんでしょうね
どんなに調子が悪くても
ふと、楽しかった思い出として出るくらいに…
電話で話していた当時の私も
この話が出てきて
安堵したと思います
大丈夫もある(認知症の父との会話メモ~2015年4月26日~)
2014年末頃の父の様子はこちら
--------
ちょこちょこ散歩に行ったりした。
時々腰が痛くなる
大丈夫もある
----------
このようにメモが短い時は父の調子が悪い時です
もの盗られ妄想や不平や不満やマイナスのエネルギーで満ち満ちている時
それでも、ただただ耳をすまして
父の本質が現れるのを待つ
そして、素直な父が現れたのがこの3行だと思います
ゆったりと自分で噛みしめながらやったらいい(認知症の父との会話メモ~2015年4月12日~)
2014年末頃の父の様子はこちら
これはいい環境な気がする
いいグループができとる
(コーチングの個人セッションで複数のクライアントとの
嬉しかったエピソードを幾つか話したと思います。)
貴重ないいチャンスよ
そういうことができるのは非常に嬉しいことよ
祐子はいい環境におらい
祐子に刺激受けとる
声を聞いたら力が湧くし
祐子じゃったら力もっとるけん上等よ
気をつけてゆったりやれよ
受け入れる力もあるし
やろうとする力もある
私は嫌な時裏道散歩する
祐子に教えてもらったこともある
(一緒に散歩して、瞑想したこともあります。
説明した先からすぐ忘れて、困りました(笑)
何となく真似してくれていました)
意欲の問題もある
ゆったりと自分で噛みしめながらやったらいい
バラバラでも美しいものは美しい(認知症の父との会話メモ~2015年4月7日~)
2014年末頃の父の様子はこちら
(「お父さん元気?」という私の問いかけに対し)
祐子の元気な声が聞こえとるけんのー
朝、夕暮れ 感じたり
それなりにそれぞれあるけん
まだまだ「み」
(メモはここで止まっていますが、父は「未来があるけん」
と言ったように記憶しています。
思わず、手が止まり、「み」という文字を▢でかこっていました)
バラバラでも美しいものは美しい
真っ盛りじゃなくても
綺麗な時は多い
さあ、どうかなぁ
気分的にええ
父とよく散歩した 故郷の風景
祐子もぶつかって知識を増やせよ(認知症の父との会話メモ~2015年3月25日~)
2014年末頃の父の様子はこちら
オムライス
月、水リハビリ
祐子もぶつかって知識を増やせよ
(この日は、この3行だけでした。
多分、父の状態が悪く、
父の言う「正常だった時間」が少なかったのだと思います。
それでも、最後は振り絞って父らしさが戻ってきてよかった)
父と散歩した土手の朝焼け
↓